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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.6 No.10 |
サービス・エコシステム概念から捉えるヘルスケアビジネスに求められる価値共創 |
経済的価値と社会的価値の共創を支援するマネジメント・スコアカードの可能性 |
佐藤 幸夫 多摩大学 医療・介護ソリューション研究所 フェロー |
発行:2020年06月10日 更新:2020年06月10日 |
分類 : コラム |
要約 : 持続可能な社会を維持するために疾患の予防や治療、健康増進などQOLの向上を目指すヘルスケアビジネスへの期待が高まっている。本稿では、ヘルスケアビジネスに求められる価値共創について、サービス・エコシステム概念から概観するとともにマネジメント・スコアカードの活用を通じた企業の経済的価値と社会的価値の共創について論じる。ヘルスケアビジネスにおける価値共創は、企業と顧客間というダイアド関係のみに注目せず、広く社会の中で社会的価値との共創が求められる。サービス・エコシステム概念から社会を俯瞰することで、経済的価値や主観的価値の他、社会的価値とのバランスを図ることが可能となる。現代の日本社会では、持続可能な社会保障制度の構築とともにサービス産業の健全な育成も重要な社会的課題である。ヘルスケアビジネスとして考慮すべき社会性や情報の非対称性、把握が困難な顧客の主観的価値を如何に把握するかについて検討するとともに、これら課題を認識する手法としてドラッカーが活用したマネジメント・スコアカードの導入可能性を論じる。 |
キーワード : ヘルスケアビジネス サービス・ドミナント・ロジック サービス・エコシステム 情報の非対称性 マネジメント・スコアカード |
ページ数 : 表紙1 + 本文19 |
ファイルサイズ : 783KB |
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