学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.6 No.3 |
武道は教育か |
-スポーツ・マーケティングの視点から- |
冨田 健司 同志社大学 商学部 教授 |
発行:2019年11月19日 更新:2019年11月19日 |
分類 : 論文 |
要約 : 武道では練習生が増えない状況にあり、その要因として練習生の満足度が低く、練習生が継続して長く続けないことや、そもそも武道を習おうと思わないことが考えられる。これはマーケティングの問題であり、武道教育の核である精神教育が顧客の満足にプラスの影響を与えていないことが考えられる。本稿は武道のなかでも、テコンドー(跆拳道)を対象とし、指導者に対するインタビュー、練習生の保護者に対する質問票調査とグループ・インタビューを日本とカナダとでそれぞれ行った。その結果、日本では指導者は精神教育を最重要視するも、練習生は重要視していないことが分かった。つまり、指導者が考える武道教育と、練習生のニーズとの間にギャップが存在しているのである。対照的に、カナダでは指導者は精神教育を最重要視するわけではなく、簡潔な精神教育に留め、練習生はそうした簡潔な精神教育に必要性を感じていることが分かった。 |
キーワード : 武道 精神教育 顧客満足 サービス・マーケティング テコンドー |
ページ数 : 表紙1 + 本文18 |
ファイルサイズ : 1173KB |
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