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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.11 No.12 |
AIなど先端テクノロジーによるエコシステムでの「戦略的Offering」 |
世界最大規模のテックイベントCESからマーケティングとデザイン性を考える |
森 一彦 京都先端科学大学 国際学術研究院 教授 |
朝岡崇史 株式会社ディライトデザイン代表取締役、法政大学客員教授 |
発行:2025年05月27日 更新:2025年05月27日 |
分類 : 論文 |
要約 : 世界最大規模の民生技術のテックイベントCESでの過去10年の先端テクノロジーによるTransition(変容的推移)を振り返り、直近数年の基調講演の内容を探索すると、マーケティングは、テクノロジーを介した世界観に先導された「戦略的Offering」の傾向性を持ち、そこでは広義のデザイン力に導かれている。1)CESに見るマーケテイング戦略は様々なコラボレーターとの協力関係を生み出す「エコシステム」に包括され、自社のパーパスを社会的な存在意義から再編するとともに、自らの産業や業界の枠を越えた「事業の再定義」が積極的に求められている。2)その戦略は、コラボレーターとの共創から将来的に構成される顧客を見出す「推察構想力」と、広く社会価値を取り込む「Offering(価値提案)」によって構成される。3)その「Offering(価値提案)のチカラ」は、Technology Narrativeに先導された世界観からパートナーとともに広く金融、投資、社会構造などへ視野を広げ、事業を編成する「デザイン構想力」から将来への現実世界へ事業観点が生み出されている。 |
キーワード : エコシステム 戦略的オファーリング テクノロジー・ナラティブ トランジション(変容的移行) デザイン |
ページ数 : 表紙1 + 本文22 |
ファイルサイズ : 3687KB |
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