学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.11 No.10 |
AI投資とイテレーションのバランスがマーケティング成果に与える影響 |
-国内SME領域におけるAI導入の最適化- |
久保 広賢 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科 |
発行:2025年04月02日 更新:2025年04月02日 |
分類 : 論文 |
要約 : 本研究は、国内中小企業におけるAI投資とイテレーションのバランスがマーケティング成果に与える影響を検証することを目的とする。資金や人材に制約のある中小企業がAIを効果的に活用するための最適な戦略を探るため、従業員250人未満の241社を対象に調査を実施した。AI投資額とイテレーション頻度を基に四象限(低-低、高-低、低-高、高-高)に分類し、ノンパラメトリック検定を用いて分析した。 結果、AI投資とイテレーションが共に低い場合(低-低)は最も成果が低く、投資が限定的でもイテレーション頻度が高い場合(低-高)では中長期的に成果が向上した。また、高投資・高イテレーション(高-高)は初期停滞が見られるものの、最も高い成果を示した。これらの結果から、中小企業においては単なる投資額の増加ではなく、イテレーションを重視することでマーケティング成果を最大化できることが示唆された。 |
キーワード : AI マーケティング 中小企業 ROI DX |
ページ数 : 表紙1 + 本文43 |
ファイルサイズ : 1356KB |
>戻る