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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.10 No.7 |
ビジネスにおける情報利活用時の対話型生成AIとの向き合い方 |
Web検索,図書館レファレンスサービス,対話型生成AIとの比較検討を通じて |
金森 孝浩 立正大学 経営学部 准教授 |
発行:2024年03月19日 更新:2024年03月19日 |
分類 : 論文 |
要約 : OpenAI社のChatGPTを始めとする対話型生成AIが登場し,ビジネスでも情報の利活用という観点から利用がはじまりつつある.その一方で対話型生成AIには,ハルシネーション(幻覚)という,実在しない情報を出力するという欠点を抱えているが,技術的に仕方が無いような捉え方が一般的になされている.そのため本稿では,情報の利活用時に利用されるWeb検索,図書館レファレンスサービス,対話型生成AIとの事例比較を通じて,ビジネスにおいて行われる情報利活用の特徴の整理検討をしている. そこから,対話型生成AIをビジネスにおいて用いる際に利用者の情報リテラシの有無によって情報の利活用による格差拡大の助長がなされることを指摘している.また対話型生成AIとWeb検索が今後統合されることにより,情報発信者が発信した情報やブランディングが分解,再合成されオンライン上において情報密度の低下が発生することをあわせて論じている.そのため,現実世界であるオフライン環境が対話型生成AIの普及した環境下におけるビジネスで重要な要素であることを論じ,ビジネスにおける対話型生成AIとの向き合い方について本論文では論じている. |
キーワード : デジタルリテラシ 情報の利活用と対話型生成AI 情報探索手法の比較分析 オンラインとオフラインの融合 情報密度 |
ページ数 : 表紙1 + 本文31 |
ファイルサイズ : 878KB |
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