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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.9 No.6 |
ファッション業界におけるサーキュラーエコノミーの取り組み |
JEPLAN事例研究 |
長柄 友輝雄 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
島貫 亮輔 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
発行:2023年03月08日 更新:2023年03月08日 |
分類 : ケース |
要約 : ファッション産業は大量生産・大量消費型であるが、2021年の環境省調査では国内流通量の約65%が再流通せずに廃棄されている実態が明らかになっており、環境負荷を高めている。この課題に関し、近年サーキュラーエコノミーの考え方を取り入れ、資源循環による解決を試みる取り組みが増加している。 本稿では、国内代表例として「あらゆるものを循環させる」というビジョンを掲げ、「服から服をつくる BRING」という衣料品循環ビジネスを実施している株式会社JEPLANに着目し、同社が作り上げた衣料品廃棄物回収・分別・再資源化処理による資源循環モデルの明確化ならびに同社独自性の整理を研究の目的とした。研究方法として、①同社をバイオ技術、ビジネスモデル、顧客関係、競合関係の観点から分析し、②具体的な活動事例としてスポーツウェアメーカーとの協業事例を取り上げている。 同社の独自性は①独自のバイオ技術、②幅広い取引先関係、③ブランディング、④消費者接点にあると整理できるが、考察では同社の資源循環モデルを利用し衣料廃棄物の回収・再生率を高める方法についても言及している。 |
キーワード : サーキュラーエコノミー 資源循環 SDGs 衣料品廃棄物 JEPLAN |
ページ数 : 表紙1 + 本文22 |
ファイルサイズ : 999KB |
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