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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.9 No.1 
家事の外部化に関する世帯消費のベイジアンAge-Period-Cohort 分析
「家計調査」調理⾷品を⽤いた年齢・世代・時代効果の推定
日高 優一郎
岡山大学 社会文化科学学域 准教授
生川 雅紀
岡山大学 社会文化科学学域 准教授
発行:2022年11月09日
更新:2022年11月09日
分類 : 論文
要約 :
日本の各家庭での食事は平成の約30年間で大きく変化し、冷凍・チルド食品などの調理食品を活用して調理を簡便化する「家事の外部化」が顕著にみられるようになった。本研究は、総務省統計局「家計調査」調理食品のデータを用いたAge-Period-Cohort分析を行い、家事の外部化に関する世帯消費のマクロレベルでの変動が、平成以降どのように推し進められてきたのか、世帯主の年齢・世代・時代効果の3つの視点から検討し、一貫した時代効果と1960年前後生まれの新人類世代の世代効果で家事の外部化が推し進められてきたことを明らかにする。結果をもとに研究の方向性を探索的に考察し、家事の外部化の伸長を検討する上で、この世代が若年時に形成したライフスタイルの影響を念頭におく必要性や、世帯所得などの要因統制下で共働き化の影響を確認する必要性、共働き化の進展と共に、調理食品に対して、家族の親密性の創出に寄与するといった使用の正当性に関わる意味が社会的に付与されていく過程に注目した研究の必要性を示す。
キーワード : 世帯消費 家事の外部化 消費社会 ベイジアンAge-Period-Cohort分析
ページ数 : 表紙1 + 本文29
ファイルサイズ : 859KB


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