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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.8 No.7 |
インフルエンサーと消費者とのパラソーシャル関係が製品の購買意図に及ぼす影響 |
厳 瑞丹 同志社大学大学院 |
髙橋広行 同志社大学 |
発行:2022年03月04日 更新:2022年03月04日 |
分類 : 論文 |
要約 : 本研究は、社会的比較理論を基本に置き、ソーシャルメディア・インフルエンサーと消費者とのパラソーシャル関係性が、製品態度や購買行動に与える影響について検証したものである。近年、ソーシャルメディアは人々の生活において、不可欠な存在になりつつある。特に、YouTubeでの動画投稿を通じて、製品やブランドの推奨や宣伝を行う「ソーシャルメディア・インフルエンサー」の影響力は日々大きくなっている。そこで本研究では、YouTubeにおけるソーシャルメディア・インフルエンサーを対象に、インフルエンサーが発信した内容(情報源)の信憑性を、信頼性(Trustworthiness)、専門性(Expertise)、社会的魅力(Social attractiveness)、身体的魅力(Physical attractiveness)、同一性(Homophily)の要素で構成し、消費者の心理的側面には、「羨み」と「自尊心」の概念を用い、これらの概念が製品態度と購買意図にどのように影響するのかを構造方程式モデルで測定した。分析の結果、「自尊心」以外の全ての概念間の関係が検証された。本研究の貢献は,社会的比較理論を基本に置き、インフルエンサーと消費者のパラソーシャル関係を同一の包括モデルとして設計し、製品態度や購買意向に与える影響を明らかにした点である。 |
キーワード : インフルエンサー 消費者心理 社会比較理論 パラソーシャル関係 YouTube |
ページ数 : 表紙1 + 本文28 |
ファイルサイズ : 687KB |
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