学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.8 No.6 |
日本のクラフトビール業界におけるマーケティングのトレンド分析 |
1992~2021年までの新聞記事の計量テキスト分析 |
大森 寛文 明星大学 経営学部 教授 |
発行:2021年12月27日 更新:2021年12月27日 |
分類 : 論文 |
要約 : 本稿では,クラフトビールに関する新聞記事の計量テキスト分析を通じて,マーケティングのトレンド分析を行った。この結果,クラフトビール事業者は商品の多様化を図るとともに,都市圏の若者層をターゲットとした上で,新たな販売チャネルを開拓し,ダイレクトにプロモーションするマーケティングを行なっていることが分かった。しかし,風味・味わいの多様化,パッケージ・デザインによる差別化といった創意工夫が認められる一方,総じて価格が高く,同じ容量でも価格差が著しく大きい。こうした状況は,クラフトビールの商品特性を複雑にしており,消費者のブランド認知を困難にさせ,結果として消費者の購買意欲を低下させるだけでなく,事業者による市場シェア向上を阻害している可能性がある。今後クラフトビールをより普及させていくために,クラフトビールの全体像をシンプルに提示した上で個別商品のポジショニングを明確にしていくことが求められよう。 |
キーワード : クラフトビール マーケティング 計量テキスト分析 |
ページ数 : 表紙1 + 本文20 |
ファイルサイズ : 2172KB |
>戻る