学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.8 No.3 |
福岡ソフトバンクホークスのファンコミュニケーション戦略 |
小谷 恵子 明海大学 経済学部 講師 |
発行:2021年10月25日 更新:2021年10月25日 |
分類 : ケース |
要約 : 福岡ソフトバンクホークスは,2020年シーズン,4年連続11度目の日本一を達成した。パ・リーグではトップのファン数を誇る。成績と観客数は相関すると考えられているため,常勝軍団にファンがつくのは当然と見られがちだが,その背後ではチームが成長するための選手とファンの互恵関係が仕組まれている。選手たちはファンの応援を得て力を発揮するために,試合内外で地域やコミュニティに寄り添い,楽しませ,元気づける。一方ファンは球場をエンターテイメントとして楽しむために選手に声援を送り,情報を収集し,チケットやグッズにお金を払う。ホークスの特徴は,この価値の交換にとどまらず,選手とファンとチームが一体となり,スタジアムのある地域を越えて九州全体を盛り上げ,価値を創出しようとしている点である。 本稿では,ホークスが長期的な視点で行ってきたファンコミュニケーション戦略に加え,2020年以降の逆境の中でも,デジタルを駆使して価値を創造しながら,巧妙にファンを魅了し続ける戦略を紐解く。 |
キーワード : エンゲージメント デジタルトランスフォーメーション 地元ファン チームアイデンティフィケーション |
ページ数 : 表紙1 + 本文12 |
ファイルサイズ : 1376KB |
>戻る