| 学会員のワーキングペーパーの | 
| 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.2 No.3 | 
| デュアルシティ・ポートランド | 
| クオリティ・オブ・ライフの表と裏 | 
| 畢 滔滔 立正大学経営学部 | 
| 発行:2016年01月26日 更新:2016年01月26日 | 
| 分類 : 論文 | 
| 要約 : アメリカ・オレゴン州ポートランド市はなぞ深き街である。なぜならば、同市は、クオリティ・オブ・ライフが高い米国都市として頻繁にマスメディアに報道されている一方、連邦貧困水準以下の住民の比率が全米平均よりむしろ高いことが国勢調査の結果によって示されているからである。本論文では、その原因について、ポートランド大都市圏の産業構造と産業別・職業別の給与水準を分析することで検討した。本研究の結論は2点にまとめることができる。第1に、1980年代からポートランド大都市圏は半導体やアウトドア・スポーツ製品の製造業の中心地に成長してきた。第2に、このような産業構造の下で、当該大都市圏の人口は、製造業・専門サービス業の管理職・専門職人を中心とする高所得者層と、飲食業・小売業の就業者を中心とする低所得者層に二分化し、いわゆるデュアルシティが形成された。多種多様な飲食店と小売店は、ポートランドのアメニティの重要な構成要素であるが、そこで働く人々の給与は全職業の中で最も低くなっている。ポートランドは、他の多くの米国都市と同じように、優れたアメニティを提供するために低賃金で働くワーキングプアが潜んでいる。 | 
| キーワード : クオリティ・オブ・ライフ 都市のアメニティ デュアルシティ ワーキングプア | 
| ページ数 : 表紙1 + 本文26 | 
| ファイルサイズ : 717KB | 
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