学会員のワーキングペーパーの |
日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.7 No.11 |
ブランドを再定義する |
なぜブランドは忘れられ, 思い出されるのか |
吉田 益美 ブランディング・ディレクター |
発行:2021年08月18日 更新:2021年08月24日 |
分類 : 論文 |
要約 : 筆者はこれまで広告業界のクリエイターとして,またブランディング・ディレクターとして、通算30年以上の間,さまざまなクリエイティブ手法やコミュニケーション戦略を駆使しながら,情報を簡単には記憶してくれない人間の脳と対峙し続けてきた。 本論文の執筆動機は, ブランディングの現場で感じてきた,あまりにも多岐にわたるブランドの定義に対する違和感や,常に意識してきたブランドに宿る生命観を,この半世紀あまりの主要なブランドの定義に照らして再確認し, これまでのブランド研究がさまざまなレベルで展開・発展させてきた学説やエッセンスを継承したうえで,できる限り普遍性の高いレベルから「ブランドとは何か」について再定義を試みることである。 目的は,本稿をディスカッション・ペーパーとして利用いただくことを通じて,ブランドの本質に関する論議の再活性化を促し, ブランド・ロイヤルティにはじまり,ブランド・エクイティ,ブランド・アイデンティティ,ブランド・エクペリエンスとブランド価値,そしてブランドとカテゴリー,コンテクスト・ブランディングへと,近年ますます発展・分化を続ける学術的ブランド研究の,さらなる深化に寄与していくことである。 |
キーワード : ブランドの定義 ブランディングの定義 記憶と忘却 カテゴリー認識 弁別と般化 |
ページ数 : 表紙1 + 本文20 |
ファイルサイズ : 846KB |
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