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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.7 No.4 |
コミュニティ型マーケティング |
新たなマーケティング・フレームワークの考え方 |
宮副 謙司 青山学院大学 大学院 教授 |
発行:2021年01月28日 更新:2021年01月28日 |
分類 : 論文 |
要約 : 新しい製品概念や価格制度、デジタル進化によるコミュニケーションや流通チャネルの構造的な変化など、近年の企業のマーケティング活動は、従来の基本的なマーケティング・ミックスのフレームワークでは説明しづらいことが多く生まれてきた。 そこで本稿では、新しいマーケティング戦略展開のフレームワークとして、企業が創造する価値の概念を、製品だけにとどまらずサービスにまで広げて捉えるとともに、その伝達・提供についても対象顧客として直接の売り込みターゲットを当初から狙うアプローチではなく、価値に共感する消費者のコミュニティを形成し、それらが常時接続にある前提で継続的に関係を深めていくアプローチを、「コミュニティ型マーケティング」と名付け考察する。このフレームワークにより企業の現在のマーケティング動向を説明しやすくなるとともに、今後の戦略構想策定に有効で、その進展段階の評価も可能になると考える。 本稿はそのフレームワークを検討する初稿として位置づけ、今後、概念を整え、事例を通じてその説明力を高めていく研究のスタートとしたい。 |
キーワード : 価値の創造・伝達・提供 コミュニティと共感 関係の形成・育成・維持 |
ページ数 : 表紙1 + 本文26 |
ファイルサイズ : 981KB |
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