ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
脳波試行間同期現象を応用した大集団に対する動画広告の好感度予測手法の開発 |
星 朱香 キリン株式会社 基盤技術研究所 |
齋藤 史洋 理化学研究所 脳神経科学研究センター |
平山 祐哉 理化学研究所 脳神経科学研究センター |
石黒 達治 キリン株式会社 基盤技術研究所 |
末谷 大道 大分大学 理工学部 |
北城 圭一 理化学研究所 脳神経科学研究センター |
発行 : 2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 商品やサービスの魅力を伝えるため、テレビやwebなどの媒体を通じて、多くの動画広告が放送されている。その中には、何度見ても視聴者の興味を惹きつけ、高い好感度を獲得する広告がある一方で、全く認知されない広告もある。これら動画広告の評価の違いは、繰り返し視聴した際の視聴者の脳活動の差に起因する可能性がある。本仮説の妥当性を検証するため、繰り返し同じ刺激を呈示すると脳波が一致する試行間同期現象に着目し、動画広告を繰り返し視聴した際の脳波データから、動画広告の好感度を予測する手法を検討した。 その結果、人気の高い動画広告を視聴すると、繰り返しの試行間の脳波が強く同期すること、その時の脳活動の時空間パターンを指標とすることで、数千人を対象とした大集団の好感度スコアの回帰が可能となることを明らかとした。この新規手法を用いることで、放送前に動画広告の効果(好感度)を予測し、編集によって広告内容を最適化することが原理的には可能となり、広告ROIの向上に繋がることが示唆された。 |
キーワード : 脳波 動画広告 好感度予測 大集団予測 |
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