ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.7 |
ブロック宇宙論から考察する消費者インサイト |
鈴木 秀顕 東京国際ビジネスカレッジ 講師 |
発行 : 2018年10月08日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 生産と消費による市場循環を促す要素複雑性は増大している。その複雑性が増大した市場関係の中,消費者の潜在的需要の探索の必要性も増大している。そのような環境の中,潜在的需要と消費意識が結び付き行動を喚起するにはどのような要素が存在するのかを考察する。 そもそも消費者の潜在的需要というのは存在するのか。近年の時空間理論にブロック宇宙論がある。このブロック宇宙論では,現在・過去・未来が同じ時空に同時に存在するということが前提となっている。この考えに基づくと消費者は無意識の上で決められた未来へと行動していくため消費者の中に潜在需要は存在するという仮定が考察される。ここでの潜在需要は時間的概念とは切り離されて考えられるため,過去の行動データからは潜在需要は導き出されないことが考えられる。それは,今まで検討されてきた主なマーケティング手法である過去の行動データを基として需要を類推するモデルでは,潜在需要が現れる可能性は低くなるという仮説も考えられることとなる。 では,ブロック宇宙論を基盤に消費者の潜在需要を考察するとどのような要素が消費行動に影響を与えると考えられるか。ヒット理論を起点に考察する。 |
キーワード : ブロック宇宙論 顧客志向マーケティング ヒット理論 コンテンツビジネス |
>一覧