ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
メイカームーブメントの実態と、その活用法 |
長田 亮 (公財)日本生産性本部 |
禰冝田 英司 キッコーマン㈱ 経営企画部 |
大澤 加緒留 ㈱埼玉りそな銀行 営業サポート統括部 |
加藤 潤 ㈱ジャノメクレディア 営業本部営業部 |
反町 敦 理研ビタミン㈱ 化成品事業部化成品営業部 |
長谷 久美子 ㈱良品計画 WEB事業部 |
西川 英彦 法政大学経営学部 教授 |
発行 : 2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 個人のモノづくり現象である「メイカームーブメント」(Anderson 2012)の実態の把握と、企業による活用法を提言するため、メイカー(モノづくりする個人)34名ならびに企業7社へのインタビュー調査を実施した。 本研究の結論としては、まず、デジタルDIY(3Dプリンター等のデジタルツールでの製作)という先行研究が焦点をあてる領域だけでなく、対極的なハンドメイドDIY(手作り)においてもムーブメントが発生している点である。先行研究が主張する「個人が作りたいものを作れる」、「作ったものを個人が売れる」という2点のムーブメントの特徴は、ハンドメイドDIYでも見られる上に、後者の特徴についてはむしろ進んでいた。 次に、メイカーのタイプによって、企業の活用法が異なる点である。①一般的な不特定多数のメイカーには、企業は「製造過程」を支援し、その過程で必要な部品や器具等を販売する、②技術を持ち知名度のあるメイカーには、企業は売場提供など「販売過程」を支援し、新規顧客の開拓をはかる、③技術も高く知名度の高いメイカーには、企業は「量産過程」を支援し、新規商品の開発を行うという、3つに分類できる。 |
キーワード : メイカームーブメント CtoC プラットフォーム |
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