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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス |
| TVerはなぜ無料なのか ― サービス・ドミナント・ロジックからみた価値共創の設計 ― |
| 八塩 圭子 東洋学園大学 現代経営学部 教授 |
| 発行 : 2026年02月28日 |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 民放公式テレビ配信サービスTVerは,なぜ開始10年でこれほどまでに成長し,社会に浸透したのか。そこには,テレビの価値低下に歯止めをかけるため,また,民放公式という「公共性」を意識して採用した「無料」という判断が,大きく貢献している。本研究では,Vargo & Lusch(2004)が提示した「サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)の理論枠組みを用い,動画配信サービスにおける価値共創構造を質的に比較分析した。具体的には, TVerと定額制動画配信サービス(SVOD)とを比較し,両者がどのような価値共創の設計に基づいて成立しているのかを検討した。その結果,SVODが金銭的支払いを起点とする二者間関係を軸とした価値共創構造を持つことに対し,TVerは無料での加入・視聴を起点とし,視聴者,放送局,広告主といった複数のアクターが関与する多者間関係を軸とした価値共創構造であることが明らかになった。また,サービス・エコシステムにおいて,TVerの持つ民放公式の正規性,公共性,安心感という「制度」が,アクターを結合させ,価値共創構造の要となる重要な役割を果たしていることが示唆された。 |
| キーワード : サービス・ドミナント・ロジック TVer 価値共創 動画配信サービス サービス・エコシステム |
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