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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス |
| 自治体シティブランディング施策におけるプレイス3概念の再定義 |
| 「機能的価値」から「情緒的価値」への転換 |
| 山下 永子 九州産業大学地域共創学部 教授 |
| 発行 : 2026年02月28日 |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 日本の自治体が進めるシティブランディング施策が,現場の努力とは裏腹に,「ロゴ作成」や「認知向上」といったプロモーションの枠組みだけで推進されてしまいがちな現状について検討する。Boisen ら(2018)は,実務では,ブランディング・マーケティング・プロモーションというプレイス3概念が混同されやすい実態を既に指摘している。そもそも日本においては,Kavaratzis(2004)等,蓄積されている欧州の理論的知見が十分に紹介されていない。そのため現場では,異なる役割を持つこれら3概念の違いが認識されないまま,手探りで進められている現状がある。本研究では,本3概念を「提供価値」と「市民心理」の視点から整理し直すことを試みる。即ち,ブランディングは「ここは私を歓迎してくれる(受容)」や「ここにいれば成長できる(自己実現)」という情緒的価値を共有してアイデンティティを確立する活動であり,マーケティングは「機能的メリット(利便性・損得)」を,プロモーションは「認知」を提供するものとして再定義する。複数市の事例比較を通じ,海外の理論的知見をヒントに,日本の自治体がより実効性のある施策へと舵を切るための道筋を示したい。 |
| キーワード : シティブランディング プレイス・ブランディング プレイス3概念 情緒的価値 プレイス・アイデンティティ |
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