ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
なぜ消費者はもの作りや情報発信に熱中するのか |
博報堂生活総合研究所「生活者の好き・熱中にまつわる意識・実態調査」の考察より |
岡田 庄生 法政大学大学院 経営学研究科 修士課程 |
三矢正浩 博報堂 生活総合研究所 上席研究員 |
発行 : 2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本報告の目的は,ユーザーイノベーションの背景にある,もの作りや情報発信を能動的に行う消費者の動機に関する実態を考察することにある。 消費者自らが製品イノベーションの主体として能動的に活動するユーザーイノベーションの存在が指摘されている(von Hippel 1988; 小川2013)。Von Hipple, Ogawa & de Jong(2011)によれば,日本には3.7%,約390万人のユーザーイノベーターが存在することが明らかになっている。 このような,製品イノベーションに対して能動的な消費者が登場した背景には,米『WIRED(ワイアード)』誌元編集長のクリス・アンダーソン氏が提唱する「メーカーズ・ムーブメント」とよばれる動きがあると考えられる(Anderson 2012)。 では,もの作りを楽しんだり情報発信を積極的に行っている消費者を能動的に突き動かすその動機とは何なのか。先行研究のレビューを行うと共に,博報堂生活総合研究所が2017年に3,300人を対象に行った「生活者の「好き・熱中にまつわる意識・実態調査」の結果を考察していく。 |
キーワード : ユーザーイノベーション メイカーズムーブメント 実態調査 |
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