ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
企業経営におけるビジネスとデザイン融合のための方法論の探求 |
〜株式会社スマイルズの美意識のパターン・ランゲージ作成を通して〜 |
布田 尚大 合同会社INHEELS COO |
鎌田 安里紗 慶應義塾大学SFC研究所上席所員 |
発行 : 2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本発表では企業経営におけるビジネスとデザインを融合させる新しい方法論の試みとして,パターン・ランゲージを活用して株式会社スマイルズの事例研究を行う。近年デザイン思考やデザイン戦略等のトピックを中心に上記の方法論が模索され,実務・研究両面から蓄積が進んでいるが,個別具体的な事例の記述か抽象的なフレームワークの提示が大半で,実務レベルでの実効性は限定的である。その解消のため都市計画家クリストファー・アレグザンダーが提唱し様々な領域で応用されている①理念等の上位概念と具体的な実践知の中間レイヤーに焦点を当て,②「いきいきとした質」を生み出すための暗黙知を言語化し,③他者の経験と自らの経験の接続可能性を志向するパターン・ランゲージの知見を用い,ビジネスとデザインの融合の文脈で日本の有力企業である上記企業の事例研究を行う。具体的には遠山代表をはじめとする経営層から社歴の浅い社員複数名にスマイルズのデザインの源泉の美意識,美意識の発揮と利益追求を両立させる組織,日々の業務の中での美意識の実践についてインタビューを行いパターン・ランゲージを作成,その効果と課題を提示し,また既存の方法論に対する示唆も明示する。 |
キーワード : デザイン パターン・ランゲージ スマイルズ 美意識 コーポレートブランディング |
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