ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
日本における統合型リゾートの成功要因 |
正当性の認知プロセスを手掛かりに |
桐山 満啓 早稲田大学大学院経営管理研究科 |
発行 : 2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 統合型リゾート(Integrated Resorts,以下IR)とは,国際観光産業振興議員連盟の定義によれば,宿泊・会議・飲食・物販などの各施設とともに、カジノ他のエンターテイメント施設等を含む複合的な観光施設群を指す。日本では2016年12月,国会で「特定複合観光施設区域整備推進に関する法律」(IR推進法)が可決され,今後の動向に注目が集まっている。 本稿では,日本において新産業であるIRビジネスの成功要因について,先行する国内および海外の市場でギャンブルが正当性を認知されたプロセスを手掛かりに考察する。まず日本における既存の公営競技である競艇・競輪・オートレース・競馬・スポーツくじ・宝くじ,およびレジャー産業のパチンコが普及した要因を比較検討し,共通項を抽出する。 次に,海外のIR産業を事例として,カジノ産業の公正性と公益性を明示し,海外においてIRが社会的正当性を得て認知されたプロセスを分析する。上の発見事項に基づき,日本型IRの社会的正当性の認知プロセスを促進・阻害する要因および具体的な施策を提言する。 |
キーワード : 統合型リゾート(Integrated Resorts)の定義 日本の公営競技 日本の観光産業 世界のIR、カジノ産業 日本型IRの成功モデル |
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