ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
消費者にとって「ドキドキ」「ワクワク」は魔法の言葉!? |
擬態語・擬容語・擬情語の畳語を用いた広告の効果 |
原 愛美 名城大学 経営学部 学生 |
山岸 愛梨 同上 |
伊藤 羽那 同上 |
沖田 祐依 同上 |
児玉 江里奈 同上 |
発行 : 2024年12月17日 |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本報告の目的は,擬態語・擬容語・擬情語の畳語を用いた広告効果を探求することである。オノマトペには,音を表す擬音語・擬声語と,状態・様子・感情を表す擬態語・擬容語・擬情語があり,本研究では後者の3つに焦点をあてる。また,「サクサク」などのように同じ語を繰り返す畳語を対象とする。例えば,擬態語は肌が「プルプル」などの状態,擬容語はハサミで「チョキチョキ」などの動作,擬情語は「ワクワク」などの感情を表す言葉などがあげられる。これらの表現は,処理流暢性を高め,商品を簡潔に伝えることによる情報提供性の効果が期待できる。処理流暢性と情報提供性は,広告効果に寄与することが先行研究から知られている。また,擬態語・擬容語・擬情語自体を探求する先行研究が多く,マーケティング分野での研究蓄積がほとんどみあたらない。畳語に特定したところも本研究の独自性をさらに高めている。擬態語・擬容語・擬情語の畳語に関する広告研究に寄与する点が学術的貢献となり,企業の広告活動でよく観察される畳語による擬態語・擬容語・擬情語を用いた広告クリエイティブについて,科学的理解を提示することに実務的意義があると考える。 |
キーワード : 擬態語・擬容語・擬情語 畳語 処理流暢性 情報提供性 広告クリエイティブ |
>一覧