ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
フォロワー数が多い方が広告態度が高いって本当!? |
那須 優樹 法政大学経営学部 学生 |
小林 美穂 同上 |
杉山 絢音 同上 |
立花 麻凪 同上 |
発行 : 2024年12月17日 |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 本研究では,インフルエンサーマーケティングにおけるフォロワー数が広告態度に与える影響を調査した。背景として,インフルエンサーは有名人よりもエンドーサーとしての影響力が大きいとされ,近年注目を集めている。また,フォロワー数によってインフルエンサーはナノ,マイクロ,マクロ,メガの4つに分類されるが,フォロワー数自体が広告態度に与える影響についての研究はこれまで十分に行われてこなかった。本研究では,Z世代の女性160名を対象に,架空の商品に関するPR投稿を用い,フォロワー数が広告態度にどのように影響するかを測定した。結果として,フォロワー数が少ないほど広告態度が良好になるという仮説は棄却され,フォロワー数の大小が広告効果に影響を与えないことが明らかになった。この結果は,インフルエンサーマーケティングにおいて, フォロワー数だけに頼らず,エンドーサーの信頼性や識別性,製品との適合性など,他の要素を考慮する必要があることを示唆している。企業はインフルエンサー選定に際して,フォロワー数以外の要因に注目することで,より効果的なマーケティング戦略を構築できる可能性が高いと考えられる。 |
キーワード : インフルエンサーマーケティング 広告態度 フォロワー数 |
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