ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.6 |
イノベーション創出につながるアウトカム設定 |
竹中 薫 (株)U’eyes Design 研究員 |
高橋 祥 (株)U’eyes Design 研究員 |
田平 博嗣 (株)U’eyes Design |
発行 : 2017年10月12日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : イノベーション創出は,多くの企業において重要な課題であるが,その取り組みについては,アイデアソンの開催,ペルソナやカスタマージャーニーマップの作成,デザイン思考のプロセスをなぞることなどが目的となってしまっているケースが散見される。 イノベーションの実現のためには,実現したい将来像を描き,それに向けて特定のアイデアに固着せず強い信念を持って取り組みを重ねていくことが重要であり,そのために「アウトカム」を設定することが大きく寄与すると考える。 「アウトカム」とはもともと学術研究や医療分野において使われる言葉で,「患者や研究対象のためにどんな姿を実現させたいか」を意味する。 アウトカムがあれば,単なる思い付きではない,実現したい未来を叶えるためのアイデアを考えられる。 途中で失敗しても,アウトカムに立ち戻り,新しい方法を考え,取り組みを続けることができる。 また目指す将来の実現に向けて,取り組み続ける原動力となる強いマインドセットを醸成することも可能である。 本稿では,企業理念から一貫したアウトカムを設定することで,事業および製品・サービスのイノベーション創出につなげるプロセスについて説明する。 |
キーワード : イノベーション創出 アウトカム マインドセット |
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