ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
小売国際化の経験的研究のための分析アプローチ |
二段階QCAを用いた小売国際化の成功要因の特定 |
横山 斉理 法政大学 経営学部 教授 |
東 伸一 青山学院大学 経営学部 教授 |
Steve Burt スターリング大学 経営大学院 教授 |
発行 : 2024年12月17日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 小売業の国際化の成功に関する経験的研究は,データの入手可能性や採用する分析アプローチから制約を受けてきた。本研究は,伝統的な統計解析ではなく最新の二段階質的比較分析(Two-step QCA)を採用することで、マクロ/ミクロ環境要因と小売企業の要因の組み合わせが小売企業の国際化の成功にどのような相互作用をもたらすかを明らかにする。第一段階の必要条件分析では小売業の国際化の前提条件となる参入国のマクロ環境要因(の組み合わせ)を特定し,第二段階の十分条件分析で小売業の国際化を成功に導くマクロ/タスク環境要因と企業要因の組み合わせを明らかにする。分析結果は,小売業の国際化の成功は単一の独立した要因ではなく複数の要因の組み合わせから生じることを示唆した。小売業の国際化の成功を説明する企業要因とコンテクスト要因(マクロ/タスク環境要因)の間の複雑な相互作用を明らかにする本研究の分析アプローチは,多変量解析に依存してきた小売業国際化の経験的を強化する。 |
キーワード : 小売国際化 経験的研究 二段階質的比較分析(Two-step QCA) |
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