ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.13 |
シリアスレジャーとユーザーイノベーション:消費者行動データに基づく分析 |
阿部 太一 福岡大学大学院商学研究科博士課程(前期) |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究は,シリアスレジャー概念とユーザーイノベーションとの関わりを分析しようとするものである。 Lüthje(2004)が示した革新的な消費者の特徴(製品利用経験、情報交換、新製品採用速度)を採用し,これをシリアスレジャーの関連を分析した。分析では,野村総合研究所主催「マーケティング分析コンテスト2023」の消費者行動調査データを用い,革新的な消費者の特徴と,シリアスレジャー度合い(Serious Leisure Inventory and Measure : SLIM)の関連を分析した。同コンテストでは,革新的な消費者の特徴とシリアスレジャー度合いは直接測定されていないため,代替変数を設定し定量分析を行った。 この結果,SLIMの代替変数は多様な製品経験や新製品の早期採用と正の相関を示した。一方,他の消費者との情報交換には明確な関連が見られなかった。これらは,シリアスレジャーの実践がユーザーイノベーションの潜在的な先行要因となる可能性を示唆している。シリアスレジャー概念のレジャーキャリアの視点は,ユーザーイノベーターの動機(岡田・西川, 2019)を捉える可能性がある。 |
キーワード : ユーザーイノベーション シリアスレジャー 消費者行動 Serious Leisure Inventory and Measure |
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