ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
著名人リードユーザーによる用途イノベーションの成果 |
「3COINS」の売上データを用いた実証実験 |
岡田 庄生 法政大学 客員研究員 |
西川 英彦 法政大学経営学部 教授 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : ユーザーの思わぬ使い方が,企業のイノベーションを導く場合がある。「用途イノベーション」と呼ばれる現象である。 本報告では、雑貨ブランドである3COINSが,著名人のリードユーザーと共に用途イノベーションに取り組んだ事例を分析する。具体的には,実際の売上データや製品評価などを用いて,用途イノベーションが企業にもたらすメリットを明らかにしている。 分析の結果,著名人リードユーザーによる用途イノベーションから生まれた新製品は,同時期に3COINSの開発者から生まれた新製品と比較すると,約2倍の売上数を示していた。また,それぞれの製品を企業の開発責任者が評価した結果、著名人リードユーザーによる用途イノベーションから生まれた新製品の方が,ユーザーのニーズに対する新規性が有意に高い結果を示していた。 本報告は,これらの結果をもとに,企業と著名人リードユーザーとの共創形開発に関する理論的および実務的な貢献について議論する。 |
キーワード : ユーザー・イノベーション 用途イノベーション 著名人リードユーザー |
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