ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
ダンスをテーマとした地域活性化-川崎:溝の口の事例研究 |
立川 雅一 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
矢口 英幸 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
福井 洋 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
清水 大貴 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 2012年よりダンスが小中高の体育の授業に組み込まれ、更に近年は2025年パリ五輪の正式種目としてブレイキンダンスが採用されるなど、注目が高まるダンスに着目した。ダンサーを取り巻くステークホルダーの構成とその育成の地域活性化パターンを導出(仮説)、このパターンを「ブレイキンの聖地」と呼ばれる川崎市高津区「溝の口」事例での検証を行った。 研究方法は、現地のフィールド調査・インタビュー調査を基本とし、そこから考察を行った。 その結果、地域のダンサーが、溝の口で練習の場の確保、他人に見られることで練習質が向上し、国際的大会での優勝に至る、この成功ストーリーの中でステークホルダーとの関係が育成され、地域活性につながる好循環がみられた。ダンスのような一定セグメント層の活動が、①そのテーマの聖地となり、②彼らを応援する地域住民ファンの出現、③地域産業を活かした仕掛けの登場、④住民から新たな担い手を育成するイベントの発生、⑤自治体もストリートカルチャーをスポーツや教育として受け入れるなど、地域活性化の新たなパターンの一つとなりえるという結論を得た。 |
キーワード : テーマ創造の地域活性化 コミュニティ型マーケティング 地域住民発での企業・行政への波及 |
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