ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
アンサステナブルな日本のSDGs |
SDGsに関する意識調査とデモグラフィックデータ収集による日本社会の「SDGs意識」の未来予測 |
河合 雄太 一橋大学 経済学部 学生 |
山口 恵助 一橋大学 商学部 学生 |
渡邊 啓太 同上 |
納 希美 同上 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:U24ポスターセッション |
報告要旨 : 近年,SDGsは日本社会で浸透しつつあるが,その達成には持続的な取り組みが必要である。そのため,今後SDGsに対する意識がどのように変化するのかを予測した。 一般生活者へのネット調査を実施し,回答者のSDGs意識と人口統計的データを収集して,探索的な分析を行った。分析結果から,日本のマクロ的な変化に応じSDGsに関する問題意識がどのように変化するかをシミュレーションした。 因子分析を行った結果,SDGsに対する意識は,「世界の不平等」「環境保護」「経済発展の持続可能性」への3つの関心に大別された。これらについて,性別・収入等の属性との相関を調べ線形予測を行った。 「世界の不平等」への関心は中間所得層の拡大に応じ低くなること,「環境保護」への関心は専門・技術職の人口に占める割合が増加するほど低くなること,「経済発展の持続可能性」への関心は正規雇用者の人口に占める割合が増加に応じ高まることが分かった。 以上より,日本ではSDGsに対する意識が順調に向上していくとは言えず,今後人々の意識を高めていくには,それぞれの関心に焦点を当てた取り組みが必要だと結論された。 |
キーワード : SDGs 意識調査 未来予測 因子分析 デモグラフィックデータ |
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