ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
高齢者の3Dプリント食品に対する受容要因抽出及びセグメント分析 |
井上 綾美 東京理科大学 創域理工学部 学生 |
玉井 和輝 同上 |
穂垣 将吾 同上 |
四木 稜馬 東京理科大学 創域理工学研究科 修士課程 |
徐 維那 東京理科大学 創域理工学部 講師 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年3Dプリント技術の発達により、個別形状の食品生産に関する研究開発が急速に進んでいる。特に、3Dプリント食品は、個々人の健康状態に適した栄養の提供といった利点から高齢者の健康管理及び食生活の改善に貢献できると注目を浴びている。 そこで、本研究では、高齢者の3Dプリント食品に対する受容要因抽出及びセグメント分析を行い、将来3Dプリント食品の戦略的マーケティングに資する知見の提供を目指す。そのため、1)因子分析及び共分散構造分析を用い、高齢者の3Dプリント食品の受容要因抽出及び需要モデル構築を行い、2)因子分析及びクラスター分析を用い3Dプリント食品に対する高齢者のセグメント分析を行った。その結果、3Dプリント食品の受容に影響を及ぼすのは新規食品への関心であることが明らかとなった。次に、クラスター分析から、受容性の低い消極群及び保守群と受容性の高い積極群に分けられ、特に積極群は環境配慮、新規食品に積極的であり、スマホの利用には特に積極的であることが判明した。このことから、新規食品への関心を高め、環境配慮と関連するマーケティングを行うことが3Dプリント食品への受容に繋がる可能性が示唆された。 |
キーワード : 高齢者 3Dプリント食品 消費者受容 消費者セグメント |
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