ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.12 |
サステナブル素材としての蜜蝋及び蜜蝋布の化学的性質や応用可能性および市場や社会へのインパクト |
山本 裕子 JAIST 先端科学技術研究科 准教授 |
小西 宏美 ロゼッタワークス株式会社マーケティング部 |
発行 : 2023年11月20日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年,世界的にサステナビリティへの取り組みが活発化している。その中で,紙や布,竹などのサステナブル素材,また、それらを元に作られた包装資材が改めて脚光を浴びている。筆者らは,さらなる可能性を秘めたサステナブル素材として蜜蝋に着目した。蜜蝋は西洋ミツバチの巣の主成分で,持続可能な天然資源の一つである。また、蜜蝋を天然樹脂や植物油と混合し天然素材の布に塗工することで作られる蜜蝋布は,包装資材として優れた可能性を示しており,他のサステナブル素材とは異なる価値を提供する可能性がある。特に蜜蝋布は、塗布用素材の種類や量を適切に調節することで,抗菌性,防水性,保湿性などの特性を持たせることができるため,多様な産業での使用が期待される。 本発表では,蜜蝋布の化学的性質と,その応用可能性,その結果から見えてくる蜜蝋布の利用法や,市場と社会へのインパクトを纏めて報告する。さらに蜜蝋布の市場価値を評価し,サステナビリティの視点からその価値を定義する。 |
キーワード : サステナブル素材 蜜蝋 包装資材 蜜蝋ラップ |
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