ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
サービス・エンカウンターを支えるICT導入と進取的なサービス享受者の事前参加がもたらす効果 |
高等教育における電子教科書の活用に着目して |
瀨良 兼司 京都橘大学 経営学部 専任講師 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 大学をはじめとする高等教育では,学修(授業時間外の予習復習を含む)において,他律性ではなく自律性の発揮が要請される。本報告では,電子教科書システムを共創プラットフォームとして活用することによって,サービス・エンカウンターにおけるサービス提供者と享受者による双方向のコミュニケーションが促進されることに着目する。殊に,進取的なサービス享受者の事前参加が,サービス提供者に加えて,他のサービス享受者にもポジティブな影響を及ぼすことを明らかにする。 事例は, 2020年4月から2022年7月までに,デジタル教育の一環として電子教科書システムを活用し,遠隔もしくは対面で行われた講義科目を対象とする。 到達目標に向けた積み上げ式という特徴を有することから,効果が即時的に得られづらい教育サービスでは,学生間の学びあいというサービス享受者間の協働が,学習意欲としてのモティベーションの維持や向上をもたらし,サービス提供品質にも影響を及ぼすことが示唆される。サービス享受者間の協働に関しては,オンラインとオフラインという実施形態の違いにも着目し,サービス・エンカウンターを支えるICT導入とその効果を検討する。 |
キーワード : サービス・エンカウンター 進取的行動 サービス享受者間の協働 電子教科書 デジタル教育 |
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