ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
価値観に基づく世界異文化美容ペルソナの開発 |
価値観ペルソナから美容消費プロファイルを探る |
小林 宏美 同上 |
中村 理恵 同上 |
小竹山 祐輝 同上 |
加納 史子 コペンハーゲン商科大学 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 現代社会において,美しさへの価値観の多様化が浸透している。美しさへの価値観は,文化圏に大きく依存した現象であることが示唆されてきたが,どのように美容消費への関心として表れるかを検討するための手法は十分に検討されていない。 本研究では,美容消費への関心の先行要因に,美しさの価値観を仮定した異文化美容ペルソナの開発とその美容消費への関心を明らかにすることを試みた。始めに価値観と美容消費への関心を同時に調査するための調査票を独自に作成し,日米英で調査を実施した。続いて,価値観の設問項目から因子分析を用いて異文化美容ペルソナを作成した。さらに美容消費への関心の項目から無限関係モデルを用いて共クラスタリングを行った。 その結果,異文化美容ペルソナごとの価値観は美容消費への関心パターンと,強い関係性があることが示唆され,特に社会性を重んじる傾向にあるペルソナは,美容消費への関心においても倫理性や道徳性を考慮した消費を望む傾向が観察された。 本研究で開発した異文化美容ペルソナは,新たな化粧品や美容サービスの開発や提供のマーケティング戦略において有用であると考える。 |
キーワード : 価値観 美容消費 価値観マーケティング 異文化美容ペルソナ 消費者分類 |
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