ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
若者と「推し活」~応援消費の実態~ |
杉山 未來 東京工科大学 メディア学部 学生 |
森家 明味 東京工科大学 メディア学部 演習講師 |
森川 美幸 東京工科大学 メディア学部 専任講師 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 自分にとって一番のオススメである「推し」を応援する活動=「推し活」は,近年実務的にも学術的にも注目を集めている。人々の「推し」への熱量は計り知れない。「推し」に会うために遠くの地域まで出かけてイベントに参加したり,関連商品を大量に購入したりするなど,積極的な「推し消費」を行っている消費者は数多く存在する。近年,消費離れが特に顕著である10~20代の若年層でも,約70%が「推している人がいる/モノがある」と回答するなど,市場拡大のポテンシャルは計り知れない。若者消費を底上げするためにも,今後ますます「推し消費」を戦略的に取り入れるマーケティング施策が重要となるであろう。 本研究は,若年層消費者に焦点を当て,彼らの「推し消費」の実態とその行動傾向を明らかすることを目的とする。「推し活」を起因とする多様な消費経験に着目し,「推し」を軸としたマーケティング施策の効果を考察する。具体的には,大学生以上を対象とした質問票調査を行い,現代日本の若者たちにとって「推し消費」とはいかなる意味を持つのかを把握した上で,企業にとって有益な「推し活」活用の方法を提案することを目指す。 |
キーワード : 推し消費 承認欲求 愛着 利他性 若年層マーケティング |
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