ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
パンケーキの盛り付けに対する評価 |
ラフ集合分析によるアプローチ |
滝口 沙也加 宮城大学 食産業学群 助教 |
清野 誠喜 昭和女子大学 生活科学部 教授 |
上田 賢悦 秋田県立大学 生物資源科学部 准教授 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 食品・料理の評価・選択には視覚情報が重要となることから,食品・料理をおいしくみせるための“盛り付け”は大きな役割を果たす。本研究では,嗜好性の高いデザート類であるパンケーキの盛り付けに対する消費者の評価を明らかにする。方法はパンケーキ専門店などでのパンケーキの盛り付けサンプルを収集し,それをもとにしたSD5段階尺度による評価調査を実施し,得られたデータのラフ集合分析を行う。 得られた結果は以下の通りである。「美味しそう」と感じる盛り付けに関する男女の評価の特徴として,男性は立体感のある盛り付けや,味を想像しやすいような彩りがある商品に食欲を感じ,「美味しそう」の評価につながる。女性はボリューム感よりも,皿全体に綺麗に配置された商品に魅力を感じ,「美味しそう」との評価につながる。一方,「高級そう」と感じる盛り付けに関する男女の評価の特徴として,男性はよりデコレーションが少なく,シンプルな印象の盛り付けに対して高級感を感じやすい。女性は高さのある商品と黒い皿の商品に「高級感」を感じる。 |
キーワード : 盛り付け ラフ集合 消費者評価 |
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