ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
地域ブランド資産と人生満足度(SWLS)の因果関係モデルの構築 |
-地域ブランド資産-価値評価モデルへの人生満足度指標の拡張- |
三浦 卓己 東京未来大学モチベーション行動科学部講師 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 民間企業のテレワークの実施は,居住地と離れた場所で働くことができる生活環境を整えた。人々は仕事を継続しながら地理的な距離を制約条件とせずに,幸せを感じる地域を選び,居住することができるようになった。このようなライフスタイルの変容は,過疎化が進む地域にとって,地域活性化につながる新たな機会ととらえることができるだろう。 本研究の目的は,地域ブランド資産の評価への人生満足度指標の拡張を図るため,地域ブランド資産と人生満足度の因果関係モデルを構築することである。 調査項目は心理学分野で代表的な人生満足度指標(Diener, Larsen, & Griffin, 1985)と地域ブランド資産-価値評価モデル(菅野・若林, 2008; 小林, 2020)を参考にした。web調査による2434名の分析の結果,人生満足度指標は地域ブランド資産の評価が影響することが明らかになった。人生満足度指標は,経済インフラ資産,コミュニティ資産,自然資産,生活資産が有意な影響を与えていた。また,地域ブランド資産は地域ブランド価値を媒介して人生満足度を高めることにつながっていることが明らかになった。 |
キーワード : 人生満足度(SWLS) 地域ブランド資産-価値評価モデル 地域ブランド 因果関係モデル |
>一覧