ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.11 |
こうすればマッチングアプリで「モテる」 |
一切のブランド情報を持たない非対称環境にある消費者から、エンゲージメントを獲得するための手法に関する一考察 |
春木 良且 (一社)先端社会科学技術研究所 理事 |
青木 翠玲 フェリス女学院大学文学部 学生 |
発行 : 2022年11月11日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : マッチングアプリ上では、女性側の買い手市場である。売り手側男性は、買い手に対して一切のブランド情報(事前情報)を与えることが出来ず、非対称情報関係にある。さらに売り手側による品質を提示するシグナリングの機会は、「プロフィール情報」だけである。 本研究では、マッチングアプリ上で売り手側が多くのエンゲージメントを獲得する(モテる)ための情報発信について考察する。典型的なユーザとして、20代女性と30代男性のマッチングを想定し、アンケート調査を行うと共に、実際のプロフィールテキストを分析した。その結果として、何らかの物語性を持ったプロフィール記述の持つ誘因効果に着目する。 単なるデモグラフィック情報の列挙ではなく、男性の行動や生活などを一編の物語化することによって、よりエンゲージメントを高めることが可能だと仮説付けた。但し、長文のテキストは読んでもらえない可能性が高く、FlashFictionの物語手法を用いてプロフィール記述を行った。その上で、物語内容をいくつかパターン化し、エンゲージメントの獲得を実験した。本研究は、新商品などブランドを持たない商品のエンゲージメント獲得への応用可能性を持つと考えている。 |
キーワード : 非対称環境 マッチングアプリ 出会い系 物語り フラッシュフィクション |
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