ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
加東市における住みよさを実感できるまちづくりの要因分析 |
住みここち調査アンケートの分析を通じて |
藤尾 潔 関西学院大学経営戦略研究科卒・加東市議 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 日本では地方創生の流れの中、自治体マーケティングへの関心が急速に高まった。地方創生では交流人口の拡大や地域経済の活性化が重視されるため、自治体ではマーケティングの中でもプロモーションへの関心が高い。 Kavaratzis(2004)は、プロモーションに力点を置いたシティマーケテイングから、イメージの構築やコミュニケーションを重視したシティブランディングへの発展を訴えている。近年では都市の境界を越えたプレイスブランディングの研究も活発である。一方で、Braun(2008)では都市を対象としたシティブランディングの研究も継続されている。 本研究では、大東建託株式会社が実施した「住みここちアンケート」の関西版データを用い、筆者が市議会議員を務める兵庫県加東市におけるシティブランディングにつなげるため、市民の意識や、まちづくりの課題について考察した。その結果、市民の満足度の向上には行政サービスより日常生活の利便性の向上が有効であることがわかった。反面、自治体の実施するアンケート調査は、行政サービスの充実の視点が中心であり、総合的な価値創造を視野に入れて行う必要があることがわかった。 |
キーワード : シティブランディング 自治体マーケティング シティプロモーション |
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