ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
サステナビリティ活動とサステナビリティブランドが企業価値に及ぼす影響 |
有井 和久 公益財団法人 電通育英会 専務理事 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : SDGsが社会全体の共通目標となり,社会課題への取組がビジネスセクターにおいても加速している。経済価値と社会価値を同時に実現するサステナビリティ活動の実践が,これまで以上に企業の競争力と持続性を支える中核となる。 サステナビリティ活動は当該事業による直接の収益貢献のみならず,ブランド価値の蓄積を通じて,企業の業績や中長期の企業価値向上に寄与すると考えられる。 本発表は,日本市場,日本企業を対象にして,サステナビリティ活動とサステナビリティに焦点をあてたブランド価値と企業業績や企業価値との関係を実証研究によって明らかにし,サステナビリティに関わる学術研究及び実務に示唆を与えることを目的とする。 サステナビリティ活動とサステナビリティブランド価値の企業業績・企業価値に対する効果を共分散構造分析モデルと重回帰分析モデルによって検証した。 検証の結果,サステナビリティ活動はサステナビリティに関するブランドの価値形成に正の効果を持つこと,及びサステナビリティに関するブランド価値の中で,社会性,及びガバナンスに関するブランド価値が企業価値に対して正の効果をもつことが明らかとされた。 |
キーワード : サステナビリティ ブランド 企業価値 |
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