ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
ソーシャルメディア上でのブランドに対する“熱量”を測る指標への試行 |
ツイート解析による新たなブランドとの関係性指標の開発と、マーケティング指標との関係についての分析から |
武田 互生 電通マクロミルインサイト スペシャリスト |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本報告では,2019年カンファレンスで「ソーシャルメディア・データを活用したブランド・リレーションシップの測定」に参画した経験から,Twitter上の発言を捉えブランドとの関係性の強度や質の指標化への新たな試みを報告したい。 アプローチは1.Twitter上でブランドへの好意,感謝,賛辞などを含む発言を「関係性あり」として分類。2.自然言語処理(BERT)による分類システムを構築。3.RTなど除く自発的な発言における「関係性あり」の発言の割合を「関係性スコア」として測定。4.自主調査や自社購買データを用い,3.の指標とブランド好意や購買との関係を考察した。 1.では,より今日的なブランドとの距離感を考慮し,人間との対話として使う表現やネット用語的に賛辞等に使われる表現を加味して分類を実施。その結果,3の「関係性スコア」は既存のテキスト分析ツールでのポジティブ判定とは傾向が異なる指標となった。 4.では,同カテゴリーの中で有意に「関係性スコア」が高いブランドは,若年層において好意が高い傾向や,前年比で購買率,購入回数の伸長傾向がみられ,若年層におけるブランドとの関係性の強度を示す指標の1つとなる可能性もある。 |
キーワード : ブランド・リレーションシップ 自然言語処理 若年層におけるブランドとの関係性 |
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