ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
健康志向な現代における消費者の菓子購買行動 |
~間食選択動機尺度の再検討~ |
小椋 湖 東京工科大学 メディア学部 |
森家 明味 東京工科大学 メディア学部 演習講師 |
森川 美幸 東京工科大学 メディア学部 専任講師 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 健康への意識が高まる現代において,効果的な食品のマーケティング戦略策定には,消費者の健康観や健康志向に伴う購買スタイルの把握が不可欠である。 一方で,従来の菓子消費は,健康や栄養の確保よりも嗜好の充足を目的に摂食され,不健康な印象さえ伴うものだと考えられてきた。しかし,その市場規模は2006年から安定推移を続けている。背景として,2013年以降,大人向けの「プチ贅沢」「自分へのご褒美」訴求や「健康」の付加価値を持つ菓子商品,高級チョコレートなどの需要が拡大しており,これらの需要を満たす商品が市場を牽引していることがわかる。 本研究では,特に,現代消費者の菓子購買に焦点をあて,その実態を分析し,従来の食品選択動機尺度や間食選択動機尺度(FCQ,FCQ-N,SCQ)でとらえられている購買動機をマーケティングの側面から再検討する。そのうえで,「健康」や「栄養」に関する機能的価値だけでなく,「プチ贅沢」や「自分へのご褒美」などの情緒的価値を大切にする実態を鑑みて,現代消費者の菓子の購買動機に関する因子を抽出する。 |
キーワード : 消費者行動 食品選択 購買意欲 健康強調表示 情緒的価値 |
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