ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
途上国社会貢献型ビジネスにおけるインターナル・マーケティング研究 |
実験的研究:インターナル・マーケティングにおけるVR技術の活用可能性に注目して |
更家 富美子 東京サラヤ株式会社 社長室・社長補佐 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究では、途上国社会貢献型ビジネスにおけるインターナル・マーケティング(以下、IM)に注目し、実験を通してVRの活用可能性を探る。VR技術の進化に伴い、医療、健康福祉、教育、ゲーム、ツーリズムなどVRの活用範囲が拡大している。更にメーカー業界をはじめマーケティング分野における応用も拡がりを見せているが、殆どが外部顧客、即ち製品やサービスへ対価を支払う企業の外部市場顧客へ向けたマーケティングである。しかし、顧客は外部市場だけでなく、企業の内部市場にも顧客=従業員が存在する。この”従業員”と企業間の関係性向上を目指すIM戦略としてのVRの活用可能性を検討する。 Ndubisiらによると今やIM研究は世界中で蓄積されつつあるが、途上国、とりわけアフリカでのIM研究は報告されていないと主張する。2015年以降、SDGsの注目度と共に、途上国社会貢献型ビジネスへの関心が高まっているが、曹らによると成功率は低く事業継続性に問題がある。本研究では日本人顧客の製品使用シーンを撮影したVRコンテンツを、製造者であるウガンダ従業員がHMDを用いて体験する実験を通し、IMへの影響度を明らかにした上でIM支援ツールとしての可能性を探る。 |
キーワード : インターナル・マーケティング 途上国 社会貢献型ビジネス VR技術 |
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