ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
COVID-19収束後の訪日外国人旅行のターゲット層 |
アジア市場を対象とした調査 |
持田 恵里 玉川大学観光学部観光学科 |
杉原 沙英 同上 |
中西 花梨 同上 |
田口 知紗妃 同上 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : COVID-19の蔓延により,訪日外客数が大きく減少している。その中で日本政府や観光関連企業は,国際旅行の再開に向けて模索を始めているが,重視するターゲット層や重点を置くべき取組が,明確ではない。 そこで本研究は,2019年度の訪日客の約82%を占めていたアジア市場に焦点をあて,潜在旅行者が国際旅行再開にあたりどのような意識を持っているのかを明らかにした上で,今後の訪日旅行再開に向けた課題への示唆を得ることを目的とする。方法として,アジア市場居住者を対象にアンケート調査を実施し,407件の有効回答を得た。 その結果,2つのことが明らかになった。1つは,早期に国際旅行を再開し,日本を訪れるターゲット層は,日本に親しみがあり,友人知人等の訪問を目的とするVFR旅行をする人ということである。詳細には,訪日経験回数が多い,日本在住経験がある,日本語の習熟度が高い,いずれかに該当する人達である。 もう1つは,日本の清潔度やCOVID-19対策を重視するということである。この傾向は,特に中国,台湾などの居住者に顕著に見られた。 最後に,上記の分析を踏まえ,実務への示唆を提示する。 |
キーワード : COVID-19 訪日外国人 アジア市場 リピーター Visiting Friends and Relatives (VFR) |
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