ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.10 |
消費者価値尺度の構築とその信頼性および有用性の検証 |
黒岩 祥太 株式会社現代文化研究所 |
発行 : 2021年10月29日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : これまでShethやHolbrookなどによって,消費に関する価値尺度が提案されてきた。これらの尺度は,ある商品やサービスの保有や利用がどのような価値観の充足のために行われているのかを把握できるため,実務的にもターゲティングやプロモーションに応用がきくという点で重要である。しかしながら,これらの尺度の信頼性や有用性についての定量的な検証が充分であったとは言い難い。そこで本研究では,Holbrookの消費者価値に基づく5つの尺度を定量的に構築し,その尺度の信頼性と有用性を検証した。まず信頼性については,2021年の定量アンケート調査結果に基づいて構築した消費者価値尺度を,06年,11年,13年の同一調査項目で作成した価値尺度と比較し,その類似性を把握した。次に有用性については,多重ロジスティック回帰分析により,性・年代や居住地域,年収などを調整したとしても,いくつかの価値尺度が様々な商品やサービスの保有・利用に有意に関連していること,また商品やサービスの性質によって,正または負に関連をする尺度が異なることなどを明らかにした。 |
キーワード : 消費者価値 消費価値 多重ロジスティック回帰分析 信頼性 有用性 |
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