ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
予約時決済割引が消費者の留保価格に与える影響 |
飲食店の予約サイトを題材として |
田中 佑実 青山学院大学 経営学部 |
小澤 亮介 同上 |
川面 舞衣 同上 |
渡邊 有彩 同上 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究のテーマは,飲食店の予約サイトにおいて,割引クーポンと予約時決済を組み合わせた提案が,消費者の留保価格に与える影響である。 売り手にとって留保価格とは,買い手が「ある財の購買をやめようとする,あるいは代替材を購入しようとする価格よりわずかに低い価格」である。 飲食店の予約サイトでは,割引クーポンによる販売促進が行われる。この割引クーポンを,予約時のクレジットカード決済において選択可能な形にすることで,当日決済よりも安価に,且つスムーズな食事を可能とするプランが存在する。 このような,予約時決済と組み合わせたプランを提示することで,消費者の留保価格が上昇する効果が期待できるのではないだろうか。すなわち,消費者が支払ってもよいと考える上限の価格が上がり,当初の予定よりも高価格のコースを選択するようになるのではないかというのが,本研究の問題意識である。 本研究では,飲食店の予約サイトを題材に,大学生を被験者としたオンライン調査を行う。予約時決済と割引クーポンを組み合わせることによって,来店時決済のような他の方法よりも,消費者の留保価格が上がるのかについて,定量的な実証研究を行う。 |
キーワード : 留保価格 割引クーポン 予約時決済 |
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