ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
コロナ禍はBtoBマーケティングにおけるデジタルトランスフォーメーション(DX)に拍車をかけるか? |
~製薬企業のBtoBカスタマーである医師の意識調査からみたコミュニケーション・チャネル変化の潮流~ |
尾上 昌毅 株式会社マーケティングインサイツ 代表 |
佐々木 岳 株式会社シード・プランニング |
栗秋 昌代 同上 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 製薬企業では長年MR(医薬情報担当者)がマーケティングコミュニケーションの中心であったが、近年MR削減、医療情報専門サイトやWeb講演会の広がりなど、コミュニケーションのDXが大きな流れとなっている。 2019年2月に行った医師への調査では、種々のオンライン・コミュニケーションの役割が重要性を増していることが示唆された。同調査は神経内科医を対象に、パーキンソン病など専門領域での製品情報と、情報チャネルの利用状況や意識を確認したものである。 それから1年半余、昨今のコロナ禍は、言うまでもなく医療機関や製薬企業に多大な影響を与えている。MRの医療機関訪問が大きく減少する一方、種々のコミュニケーションDXに拍車がかかるのではないかとの仮説を立て、同様の調査をこの8月に再度実施した。医薬品情報のタッチポイントに対する医師の意識と実際の行動をコロナ禍前と、コロナ禍最中とで比較考察することを狙った。 医療用医薬品が持つ産業財としての性質と拡張製品レベルで必須である医薬関連情報、アフタ―サービスを、今後MRとデジタルがどのように担いあうのかは他のBtoB業界にも示唆に富む事例となろう。 |
キーワード : マーケティングコミュニケーション パーソナルセリング デジタル・トランスフォーメーション 産業財マーケティング |
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