ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
ソーシャルマーケティングの原則・概念・技法からみた日本におけるCOVID-19対策の課題 |
大森 寛文 明星大学 経営学部 教授 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : ソーシャルマーケティングは,Kotler and Zaltman(1971)に端を発し,その定義の曖昧さから混乱が生じた時期もあった(Andreasen,1999)が,その後の理論研究や事例研究の蓄積が深まりつつある(French et al. ,2009)。とりわけ健康改善行動,傷害防止行動,地域貢献行動,環境保護行動などに適用されて,効果を発揮してきた(Truong,2014)。2017年にはソーシャルマーケティングのグローバル・コンセンサスとして,その原則・概念が収束をみせている。 一方,COVID-19の世界的流行が人々に脅威を与えている。世界的にはソーシャルマーケティング研究者が積極的に情報発信しているが,日本ではほとんど見受けられない。 そこで,本報告では,ソーシャルマーケティングの原則・概念・技法からみた日本のCOVID-19対策の課題について考察する。中でも,地域を主軸としたセグメント化,アップストリーム・ミッドストリーム・ダウンストリームの連続性の確保,SNS等双方向コミュニケーションの必要性等を中心に議論する。 |
キーワード : ソーシャルマーケティング COVID-19 ミッドストリーム 地域セグメンテーション 双方向コミュニケーション |
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