ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
日常生活下における行動データと購買の関係 |
ウェアラブルデバイスを用いたデータ収集 |
小林 春佳 株式会社インテージ事業開発本部先端技術部 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年,行動センシング技術の発展に伴い,消費者行動研究分野においても,簡易かつ客観的,自動的に行動データの収集が行えるようになった。 本研究では,消費者行動の実態(購買とその日の活動の関係)を定量調査で明らかするためのリサーチ手法の可能性を検討する。事前アンケ―ト調査で許諾した一般消費者102人を対象としてウェアラブル活動量計を用いて,変化する生活者の行動データを28日間客観的かつ経時的に,複数人同時に収集する方法論の検討・実計測を行った。 行動データから算出した期間中の調査協力率は,昼間(歩数データ)約95.0%,夜間(睡眠データ)約86.3%であった。商品カテゴリーごとの購買データを目的変数,行動データを説明変数とし,回帰分析を実施した。その結果,麺類のカテゴリーの購入量は座位時間が正に,冷菓類のカテゴリーの購入量は睡眠時間が負にそれぞれ5%水準で有意となった。 本研究の報告とともに,購買データを加えた消費者行動の実態を把握するリサーチ手法の可能性について検討する。 |
キーワード : ウェアラブルデバイス データ収集 消費者行動 IoT |
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