ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
映像への雑音付与による,ポテトチップスの印象と意思支払額への影響 |
鬼頭 一哉 立命館大学テクノロジーマネジメント研究科 |
湊 宣明 立命館大学テクノロジーマネジメント研究科 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 近年,Web広告の発展をきっかけとして,音を含んだ映像の閲覧機会が多くなってきている。これらの映像を提供するブランド担当者は,ビジュアルの重要性を過大評価し,音による影響を考慮できていない場合が多い。音は,ブランドへの付加価値を加える重要な要素であり,また食べ物の試飲体験においては,印象や味までも変化させることが先行研究により実証されている。しかしながら,音の周波数構造に着目した,映像上における食べ物への印象と音の関係を実証した例は少ない。 そこで,本研究では,映像上における音の周波数構造の違いがポテトチップスの印象や意思支払額に与える影響を調査した。具体的には、異なる周波数構造を持つ雑音(ホワイトノイズ、ブルーノイズ、ピンクノイズ、グレーノイズ)を付与したポテトチップスの音を提示した際に,さくさく感,高級感,支払意思額の3観点にどのような影響があるかを調査した。結果として,ブルーノイズをミキシングしたポテトチップスの音を提示した場合,さくさく感,高級感,支払意思額が低下することを確認した。また,雑音が異なることにより,これらの相関関係が変化することも確認した。 |
キーワード : サウンドマーケティング 意思支払額 ポテトチップス 雑音 |
>一覧