ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.9 |
消費者にとっての和菓子 |
構成要素の分析 |
滝口 沙也加 宮城大学食産業学群 助教 |
清野 誠喜 昭和女子大学生活科学部 教授 |
上田 賢悦 秋田県立大学生物資源科学部 准教授 |
発行 : 2020年12月16日 |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 和食がユネスコ無形文化遺産登録を受け,日本の伝統文化である和菓子に対しても注目が集まっている。和菓子については,由来や性質に関する整理がなされているものの,消費者が認識する上で必要となる要素や具体的な特徴までは明らかになっていない。 そこで本研究では,消費者が捉える和菓子の構成要素や特徴を明らかにする。方法としては,オンライン・アンケート調査を首都圏在住の243名に実施し,テキストマイニング手法で分析を行った。 その結果,次の3つが明らかになった。第1に,消費者は,「体に良い」,「食べる」,「好き」といったポジティブな印象を和菓子に抱いている。第2に,消費者は,「材料」,「見た目」,「味」,の3つを和菓子の構成要素として捉えている。第3に,なかでも「材料」と「見た目」は,“和菓子らしさ”や“和菓子の特徴”が現れていると消費者に認識されている。例えば,「材料」としては,もち米や小豆,醤油といった日本ならでは食材や,穀物等の植物性の原料を使用していること,一方,「見た目」では,自然,上品さ,美しさ,繊細さを目で楽しめ,和紙などで個包装されたパッケージとなっていることがその特徴となっている。 |
キーワード : 和菓子 構成要素 テキストマイニング |
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